表題の本のレビューです。
まず自分のスキルとして、Androidアプリの開発経験なし、Kotlinも経験なし、Javaについては理解しているし開発経験もあります。
全体的によくまとまっていて分かりやすかったです。
一通りよく使いそうな機能は網羅されている印象。
誤字脱字もほとんど見受けられません。
作者が冒頭で記載しているように、Kotlinの言語仕様については説明されていません。
この辺りは別の本やサイトで調べる必要があります。
しかし、Javaの言語仕様を理解していればこの本の内容は理解できます。
この本を読んだあとで改めて開発しながらKotlinでの書き方を調べていけばいいかと思います。
結論としては、ある問題をフォローしてくれさえすればお勧めできる書籍ではないかと考えています。
ただし、いくつか気になる点があるのも確かです。
以下にその部分を書いていきます。
・デバッグについてほとんど触れられていない
デバッグ方法に触れられていないため、何か問題が発生するたびにどこに問題があるのか分からず足止めをくってしまう、実際に自分で開発をしようとすればこの問題は更に顕著になるでしょう。
出来れば最初のあたりでデバッグ方法についての記述が欲しかったところです。
・8章でリストビューのカスタマイズをしたときにエディタで警告が表示されたまま
MutableListにリスト要素を格納する際に引数の型についての警告が表示されます。
実行に問題ないとはいえ、かなり気持ち悪いのは確かです。
これに触れていないのはどうなのかな・・・と感じました。
・Pixel3でアクティビティのライフサイクル以降のサンプルがほぼ動作しない
一番の問題はこれです。
現行のリファレンスモデルであるPixel3で動作しないというのは非常に大きな問題だと思います。
この点については是非ともフォローをお願いしたいところです。
逆に言えば、この点についてフォローが無ければ、どんなに良くできた本だとしても他の人にお勧めすることは難しいです。
追記:
AVD設定時に「Enable Device Frame」のチェックを外し忘れており、これを外すことで正常に動作するようになりました。
筆者の齊藤さんに確認していただきましたが、これが直接の原因である可能性は低く、こういった問題が発生した場合にはプロジェクトのクリーン→リビルドを行えば解決する場合があるとのことでした。
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