表題のレビューをします。
今までJavaScriptはずっと使っていましたが、そろそろTypeScriptにも手を出さないと・・・といった感じでした。
本書はJavaScriptには慣れているが、TypeScriptは触ったことがない、という方を対象にしています。
内容はJavaScriptとは書き方が違っている部分を取り上げて、短いサンプルを例としています。
TypeScriptでソースコードを書く
↓
JavaScriptに変換
↓
実行
上記の流れでプログラムを作成するため、当然ですがコンパイルする時にエラーにならなくても実行時にエラーが
出た場合にはJavaScriptのどの部分でエラーになっているか見なくてはいけないため、JavaScriptの知識は必須です。
そのため、本書の内容もJavaScriptを理解している事を前提に書かれています。
習熟者にとっては無駄な部分が少なく、ざっと短時間でTypeScriptを書けるようになるのでかなりいいと思います。
これ一冊で大部分をカバーできているのではないでしょうか。
(tsconfig.jsonについて調べてたら、最後に書いてありました・・・)
これからTypeScriptを書いてみよう、という方は一度サラッと読んでおくといいのではないでしょうか。
あとはreadonlyについて補足を
配列やタプルは参照型なので、constを使ってもそのままではデータの変更ができてしまいます。
これは本書で書かれているとおりです。
そこで、以下のように書く事でデータの変更を防ぐことができます。
const DATA: readonly number[] = [1, 2, 3, 4];
const TUPLE: readonly [number, string, boolean] = [1, 'val1', true];
これでデータの追加、変更、削除を行おうとするとエラーになります。
残念ながらこの方法は連想配列では使えないようですが